2009年11月26日木曜日
2009年10月31日土曜日
2009年10月29日木曜日
2009年10月17日土曜日
2009年10月9日金曜日
2009年7月23日木曜日
2009年7月21日火曜日
MWS workshop
末廣研究室木造チームM1のモリミノルです。
先日、九重研修所で二泊三日の第2回木造ワークショップを行いました。
その内容を少しご紹介します。
今回のテーマは「締める」。
昨年の研究の延長として、木の柔軟性を活かした木造ポストテンション構造について考えました。単純な形態のデザインだけでなく、具体的な施工方法・実現可能性についても検討しました。
4つのチームに分かれ、各チーム1案を最終日にプレゼンし、最優秀案を決定しました。
昨年の経験もあってか、今年は昨年以上にハイレベルな争いだったと思います。
以下は各作品についての紹介です。
–A team
「Serpentine Portable Space」
2枚の板材の両端を接合した部材を蛇腹状に繋ぎ合わせて円柱状にし、箍としての床材・天井材を嵌め込むことで安定する架構。湾曲した板材がトラスの役割を果たすことで、強固な構造となる。
–B team
「またさきトラス架構」
割り箸のように、片方が拘束された板材を割くように広げ、天井材で固定した構造体を複数繋ぎ合わせることで安定する架構。架構の大きさ、配置、数を変えることで、自由な平面計画が可能。
–C team
「ARMADILLO SHELL」
H字形の部材を端部のみが重なり合うように接合し、中央部に編み込むように互い違いにベルトを挿入する。組んだパーツの一端を床に固定し、トンネル状にした状態でベルトを引張りテンションをかけることで安定する架構。
–D team
「木造補完計画」
板材を円状に配置し、一つの板材の材端を別の板材が抑えることで、部材の広がろうとする力の働きを相互に補完し安定する架構。また、内外二重のドームとし、互いに繋ぎ合わせることで、ねじれを相殺し、固い構造となる。
末廣先生の厳正なる審査の結果、最優秀案はAteamの「Serpentine Portable Space」になりました。今後、自主施工をすることを目標に、接合方法や構造をブラッシュアップし、施工方法などを検討していきます。
その他の三作品についても、実現可能性を探っていく予定です。
どの作品に関しても、接合方法や施工方法などに課題がありますが、また何か発展がありましたらご報告します。
それでは、また。
2009年7月4日土曜日
2009年6月14日日曜日
2009年6月3日水曜日
コンバージョンチームの最近の活動。
はじめまして。
末廣研究室コンバージョンチームM2のカワグチです。
初めての書き込みで、緊張します。
2年前から、細々と1人ではじめたコンバージョン研究も、今年はなんとメンバー6人になり、晴れて末廣研究室の最大勢力になりました。
仲間が増えたことは、とても嬉しいことです。
先週、コンバージョンチームの活動として、吉原住宅(有)(http://www.tenjinpark.com/)の吉原さんのご紹介で、2日間かけて、福岡のリノベーション・コンバージョンの可能性を探る見学ツアーを行いました。今回の見学会にあたり、吉原さんをはじめ、様々な方々にお世話になりました。ありがとうございました。
今日は、簡単ではありますが、その内容をご報告します。
■1日目:3号倉庫→九州産業倉庫→西倉庫→児島洋紙株式会社ビル→アートスペーステトラ
・3号倉庫 (那の津) (http://www.3gosoko.ne.jp/html/map/map.html)
空き倉庫が、若手アーティストの制作兼展示スペースに転用された事例です。
↑広い倉庫を区切るブースそれぞれに、個性的なスペースが生まれています
↑作業スペースの散らかりし方さえなんだかおしゃれ
ちなみに、BOOTH EXHIBITION 2009が、20日から開催され、初日の19:00からオープニングパーティーが開かれるそうです。(http://www.3gosoko.ne.jp/html/news/news.html)
・九州産業倉庫 (那の津)
倉庫の二階には、広大なスペースが広がっています。
ただ倉庫って、実際に借りようとすると、とても高いんですね。その他に、用途地域の問題もあったりと、実際は乗り越えなければならないハードルがいくつもあることがわかりました。倉庫とはいえ、何でも自由に・・という訳にはいかないようです。現実は厳しい・・・。
↑倉庫の二階にオフィスが!
・西倉庫 (港)
木造の古い倉庫です。倉庫は2つに区切られ、片側は、現在は空いていますが、もう片側は、タイヤ屋さんでした。その小屋組がこれまたカッコイイ。
↑タイヤ屋さんの内部西倉庫が建つ、ここ“港”地区は、25年間も福岡に住んでいますが、初めて知った場所です。海沿いにマンション、倉庫、カフェ、サイロなどが混在していて、なんとも不思議な光景が広がっていました。一度ゆっくり散策してみたい場所です。
・ 児島洋紙株式会社ビル (http://www.kojima-paper.com/profile/index.html)
テトラに向かう途中に、たまたま立ち寄った立派なビル。運良くなかを見せて頂けることに・・・。ライトのお弟子さんが設計したものだそうで、レンガの1つ1つまでこだわった建物でした。屋上の煙突がチャームポイントです。
・ アートスペーステトラ(那の津)
(http://www.as-tetra.info/archives/2004/040101100000.html)
ここは、企画者や美術家、音楽家、デザイナー等による共同経営で運営されているアートスペースです。1階はギャラリー、二階以上は制作スペースとして使われていました。
↑中2階や屋根裏部屋は、子供の頃からの憧れの場所です
■2日目:アトリエスペース→箱崎地区散策→ブックスキューブリック→冷泉荘
「箱崎は、今、キてますよ!」と目を輝かせる吉原さんのお言葉で、2日目は、箱崎地区を巡りました。
3年前から、ここ箱崎地区に活動の拠点を移された、大鶴さん(http://www.grou-trip.com/)
豊田さん(http://www.naokotoyota.com/naoko.htm)のアトリエを見せて頂きました。
古い店舗をセルフコンバージョンしたスペースは、
築数年でオートロック付きの我が家よりずっと豊かで素敵でした。
お二人は、ずっと箱崎で生活してきた私たちより遥かに、箱崎地区の建物や歴史に詳しく、愛着を持ってある方で、箱崎地区の魅力的なスポットを案内して頂きました。
歴史を感じる建物、不定期に開くという古民家を改修した雑貨屋さんとその屋根裏の絵本屋さん。コーヒー一杯180円のカフェ。大きな木がある小さな神社とそれに隣接する和食屋さん。知っているようで、知らなかった箱崎を知りました。
↑屋根裏の絵本屋さん
↑古民家が雑貨屋さんに
・ブックスキューブリック 箱崎店(http://www.bookskubrick.jp/)
箱崎地区の見学の最後に、去年の10月にオープンしたブックスキューブリック 箱崎店にお邪魔しました。オーナーの大井さんは、吉原さんの同級生だそうです。
大鶴さん、豊田さんのように箱崎地区の町並みや建物に魅力を感じ、大事に思って活動されている方が、ここブックスキューブリック、二階のカフェに集まりつつあるそうです。
私たちも、今後なんらかのカタチで絡んでいけたらいいですね。
その後、プロジェクトの第2段階が進行中の冷泉荘を見せて頂けることに。
空っぽになった冷泉荘。次はどんな建物になるんでしょうか・・・
↑この中庭の雰囲気、好きです
研究テーマについては、今回見て、感じたことを踏まえ、まだまだこれから考えていかなければいけませんが、今回の見学を機に、安くて趣のあるアパートに引っ越すことを決意した人、「なんかのコンペに使そう!」という場所を発見した人、ウォーターフロントのプロジェクト実施への決意を新たにした人、ニヤニヤしながら古いビルを見るようになった人が出てきたことは、なんだかいい傾向です。
私は、基本ものぐさですが、今回はトップバッターなのでちょっとだけ頑張ってみました。
私たちの活動だけでなく、見学会でお会いした方々の活動なども、この場でご紹介していけたらと思います。
それでは、またの機会に・・・。